『マテリアリスト』:セリーヌ・ソン監督が描く、現代愛と自己価値を問う新感覚ロマンティック・コメディ

セリーヌ・ソン監督の新たな挑戦:『マテリアリスト』とは
みなさんは『マテリアリスト』という映画をご存知ですか?昨年オスカー候補となった『パスト・ライブズ』のセリーヌ・ソン監督が、再び世界の映画界を驚かせています。2025年6月13日に北米で公開された本作は、公開初週末でボックスオフィス5位を記録し、華やかなキャストと斬新なストーリーで話題沸騰中です。
本作は、ニューヨークを舞台にしたロマンティック・コメディで、現代の愛と人間関係の本質を鋭く問いかけます。
豪華キャストが織りなす三角関係のドラマ

主役のルーシーを演じるのはダコタ・ジョンソン。彼女は結婚仲介人として成功を収めているものの、裕福な新しいクライアントのハリー(ペドロ・パスカル)と、貧乏な俳優兼ウェイターの元恋人ジョン(クリス・エヴァンス)との間で心が揺れ動きます。この三角関係を通じて、愛と社会的地位、自己価値観の葛藤が描かれ、観客は自分自身の選択についても考えさせられます。
ジョンソン、パスカル、エヴァンスの3人の化学反応は絶妙で、物語に深みを与えています。
批評家からの絶賛とその理由
ニューヨークタイムズやハリウッドリポーター、BBCなど、世界の主要メディアは『マテリアリスト』を高く評価しています。NYTは「この映画はロマンティック・コメディという古典的ジャンルに新しい息吹を吹き込んだ」とし、ソン監督の分析的な視点と、愛や結婚の意味を現代的に問い直す手法を称賛。
また、ハリウッドリポーターは「ユーモアと知性、そして深いドラマ性が詰まった作品」と評価し、BBCも「ジャンルを超えた独創的な作品」と絶賛しています。
観客の反応と評価のギャップ

批評家からは高評価を受けた一方で、一般観客の反応はやや控えめです。CinemaScoreではB-、Rotten Tomatoesでは批評家スコア85%、観客スコア69%と、やや賛否が分かれる結果となりました。
それでも、SNSや映画ファンの間では「現代の愛のリアルを描いた」「キャストの演技が素晴らしい」といった声が多く、特にクリス・エヴァンスの新たな一面に注目が集まっています。
文化的背景と海外ファンが知るべきポイント
『マテリアリスト』は単なる恋愛映画ではありません。現代社会における女性の地位、愛とお金の関係、そして「幸せ」の定義を問い直す作品です。ソン監督自身が韓国からカナダ、アメリカへと移住し、異文化の中で生きてきた経験が、物語の随所にリアルな視点として反映されています。
また、韓国映画界の巨匠ソン・ヌンハン監督の娘であることも、彼女の作品に深みを与えています。
現代ロマンティック・コメディの新たな到達点
『マテリアリスト』は、従来のロマンティック・コメディの枠を超え、愛や人生の価値観を問い直す現代的な作品です。ニューヨークの都市生活、キャリアと恋愛のバランス、そして「本当に大切なものは何か?」という普遍的なテーマが、観る者の心に強く響きます。
セリーヌ・ソン監督の巧みな演出と脚本、そしてキャストの熱演が融合し、2025年を代表する話題作となっています。
まとめ:『マテリアリスト』が示す新しい愛のカタチ
みなさんも、もし従来の恋愛映画に物足りなさを感じていたら、『マテリアリスト』は必見です。愛と自己価値、そして現代社会のジレンマを描いたこの映画は、きっと新しい発見と共感をもたらしてくれるはず。セリーヌ・ソン監督の今後の活躍にもますます注目です。
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